秩父山地末端の山
鐘撞堂山(かねつきどうやま)は秩父山地西の末端にある標高330mの低山です。関東平野との境目にあたる部分の山は当然標高はあまり高くありませんが、ほかに遮るものが少ないため平野部の眺望は抜群です。より末端に近い秩父鉄道の桜沢駅から目指します。
桜沢駅にはトイレも売店も見当たらないので事前調達、対策が必要です。
八幡神社はすぐそこに
駅から踏切を渡り、国道254号線の歩道橋を渡ると八幡神社(はちまんじんじゃ)に到着します。鐘撞堂山への登山道は神社右奥から始まります。
八幡山
登り始めると、まさにここから秩父山地が始まる感がある急登に出会います。尾根に出るまでがこのコース最初の難所?といえるでしょう。しばらくすると八幡山(はちまんやま)に到着です。「頂上」という看板と丸太のベンチがあります。寄居町の眺望は木々の間から少し見えます。
最大の難所?
八幡山を過ぎると穏やかな尾根道が続きます。何か所かのピークを上り下りしますが、ピークを迂回するルートもありますので、体力を温存できます。しばらくすると鐘撞堂山への最大の難所?に出会います。木製の階段3連荘です。階段ヨコに段差のないルートもありますが急登になることは変わりありません。この階段を一気に上がろうとすると足がパンパンになります。
鐘撞堂山に到着
階段の難所を過ぎると徐々に視界が広がってきます。パンパンになった足もこの景色で一気に忘れてしまいます。頂上に設置してある展望台が見えてくれば、あと一息です。
展望台は修復中のため上には登れませんが、広々とした頂上にはベンチや鐘がありゆっくりくつろげます。遠く秩父の山並みや関東平野の眺望など低山ならではの景色を堪能することができます。
円良田湖へ
頂上の西側から円良田湖(つぶらだこ)へ下ります。比較的なだらかで途中からコンクリート舗装の道になります。
秩父鉄道 波久礼駅へ
円良田湖からは道路を下り、かんぽの宿寄居を通り、秩父鉄道 波久礼駅(はぐれえき)へ向かいます。波久礼駅もローカル線の駅感が漂っていて風情があります。こちらは立派なトイレが改札の外に設置されています。また、秩父鉄道はSuicaやクレジットカードの利用ができません。現金で紙の切符を買わなければなりません。「キャッシュレス」の方は注意が必要です。
次の列車まで時間があれば、駅から数分のところにある橋の上から雄大な荒川の流れを楽しむことができます。
まとめ
街中を歩くことなく駅から駅へ効率的にゆったり山歩きができるルートです。寄居町や関東平野の眺望、秩父連山の眺望を楽しめるほか、心落ち着く湖や荒川など見どころもバラエティーに富んでいます。時間が合えば、羅漢山や少林寺の見学、かんぽの宿寄居での日帰り温泉も堪能できます。鐘撞堂山は、低山の魅力あふれる別天地です。
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