冷えなくなった冷蔵庫を自力で復活させる方法

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冷蔵庫もいつかは壊れる!?

冷蔵庫の普及率はほぼ100%で、どこの家にも必ずある家電製品のひとつです。ですから、あって当然、使えて当然、冷えて当然、まさに日常生活そのもので、空気のような存在の家電製品なのです。しかしながら長年使っていると、その存在感の無い冷蔵庫がある日突然、存在感を主張し始めます。冷蔵庫のドアを開けると冷気を感じない、何となく生温かい、そんなときがます。そう、冷蔵庫の冷え具合がいつもと違うと感じるときがいつか必ず訪れるのです。

冷蔵庫が壊れると一大事!

普段空気のような存在なのですが、冷蔵庫が突然冷えなくなると、一大事になります。まずはアイスや冷凍食品が解凍され即全滅状態になります。製氷室の氷も当然溶けます。次にバターやマーガリン、その他の冷蔵品、肉や鮮魚の生ものもあっという間に傷み出し、食べられなくなってしまいます。続いて野菜や果物、たまごも傷み出し、やがて冷蔵庫に保存されているものの多くが生ごみと化します。冷蔵庫が1台しかないほとんどの家では、それらを避難させるところはありません。クーラーボックスなど一時的には使うことも可能ですが、長続きしません。唯一生き残れるのが開封されていないドリンク類や缶詰類です。

誰もが考える冷蔵庫の買い替え

大体このような現象は、新品の冷蔵庫を購入して、7から8年目に起こることが多いようです。5年間などの長期補償が切れてからの「経年劣化か?」と感じられる時期になぜか必ずやってくるのです。「もう寿命かな」と自分勝手に解釈して、頭はすぐに買い替えモードになってしまいます。中にはメーカーの相談室に問い合わせを入れる場合もあると思いますが、「買い替え時期ですよ」「故障の調査やその修理には、それなりの費用が掛かってしまい、結果的に修理不能の場合もあますがよろしいですか」「修理するより新しく買い替えた方が、省エネ効果もありお得ですよ」など、当然買い替えを促す返事が返ってきます。

冷蔵庫が冷えなくなる原因とは?

冷蔵庫が冷えなくなる原因は、いくつかあるのでしょうが、電源が全く入らないとか、何の音もしないといった場合は、電源系統や基盤、コンプレッサーそのものの故障が考えられますので、間違いなく買い替えた方が無難かと思われます。
しかしながら、電源は入っている様子ですが「いくつかある冷蔵室、冷凍室の1室が冷えない」とか「冷え方が弱い」「冷気を感じない」「生温かい」といった場合は、冷蔵庫の故障以外の原因が考えられます。冷蔵庫の仕組みは、コンプレッサーにて冷気を発生させ、それを冷蔵庫内に循環させることによって、冷蔵庫内の各室を冷やすというのが基本になっています。冷蔵庫内で冷気が循環している通路が何らかの理由で塞がれている、または狭くなっていて、冷気がうまく循環されていない、ことが起こることがありますす。この冷気の通路を狭くしている、または塞いでしまっている主な原因は実は「霜」であることがほとんどなのです。冷気の通路に「霜」がついてしまう原因は、冷蔵庫の扉を開けっ放しにしてしまう、半ドア状態で放置される、ドアの開閉が頻繁にされる、冷蔵庫にモノを詰め込み過ぎなどの状態がきっかけとなるようです。一度「霜」が付き始めると、冷気の循環が悪くなり、さらに「霜」が増えて成長し続けていきます。このころになると「冷蔵庫の冷え方が弱くなった」「冷気を感じない」と感じはじめるのです。冷蔵庫は常に冷やそうと冷気を送り続けようとしますので、そのままでは一度ついた「霜」が解けることはありません。さらに進むと、その「霜」は氷と化し、やがて冷気の通路が完全に塞がれて、冷気の循環が途絶えてしまうのです。

「霜」はどこにある?

冷えなくなった冷蔵庫をよくよく観察してみると、冷蔵庫内のある個室の冷気吹き出し口に「霜」を見つけることができる場合があります。この吹き出し口に着いた霜は吹き出し口を狭くしているのですがこの霜はいわば冷蔵庫内の冷気通路に霜が付着しているこのサインであり、「霜」が冷蔵庫内部の冷気通路に発生して、冷気の循環を阻害している証拠となります。この霜は冷蔵庫内部から発生していますので、吹き出し口の「霜」は手で取り除くことができたとしても内部の「霜」を取り除くことはは不可能ということになってしまいます。しかしながら逆に言えば、この冷蔵庫内部の「霜」を何らかの方法で取り除くことができれば、再び冷気が循環し、冷蔵庫が冷えるようになる可能性は高いのです。

「霜」を取り除く方法とは?

冷蔵庫の電源が入っていると、常に冷やそうとするので「霜」が溶けて勝手に取れることはありません。ですから、この「霜」を取り除くためには、冷蔵庫を冷やさず(電源を切って)、冷蔵庫内部の冷気通路を塞いでしまっている「霜」(氷)を自然に溶かす、ということ方法が考えられます。具体的には、冷蔵庫内のすべてのものを一度取り出し、電源コンセントを抜き、扉を全開にして、しばらく放置する、という作業になります。特殊な技術を使うことなく誰のでもできる単純作業です。
放置する時間は夏場で大体24時間~48時間が目安となります。外気温が低い地域や夏以外の季節ではとさらに放置時間を増やした方が良いと思われます。冷蔵庫内の冷気通路の「霜」が溶け始めると、冷蔵庫内に水が染み出してきます。この「水が染み出してくる現象」は、冷蔵庫が冷えなくなった原因が内部の冷気通路の「霜」であることを裏付けるものとなります。庫内に出てきた水は、ふき取るなどして、ふき取った後にさらに水が出てくることなく、完全に霜が溶けた状態になるまで放置することが必要です。

電源再投入で完全復活!

水が出なくなり、乾いた状態が続けば放置を終了するときです。次にやることといえば電源の再投入です。かなりの確率で、新品のように冷蔵庫がギンギンに冷え始めるでしょう!まあ、それでもダメな場合もあるかと思います。その時は、買い替えるしかありませんね。
冷蔵庫も400リッター以上のクラスになると20万円程度しますので、同じような症状の場合は、この「放置プレー」をダメもとでやってみる価値はおおいにあると思います。実際にこのやり方で、突然全く冷えなくなった当家の8年目の冷蔵庫を丸2日間放置し、「霜」を完全に除去して電源を再投入したところ、冷気がスムーズに循環して、以前のように冷えるようになりました。

コメント

  1. シナリー より:

    はじめまして!

    昨晩から冷蔵庫の調子が悪くなった者です。

    絶望。…していまして、仕事中も壊れた冷蔵庫の事が頭から離れることはなく、廃棄処理の算段を問い合わせたり、速やかな買い替えを検討していました。

    こちらの記事を拝読し、即日買い替えようと思っていた気持ちをぐっと堪え、早速冷蔵庫の電源を切りました。
    そして1時間くらいで冷却再開してくれました!!

    扉が勝手に開くほど冷凍庫に物を詰め過ぎていたと振り返り、反省いたしました。
    ありがとうございました。
    説明書にも書いていない目から鱗でした。
    感謝いたします。

    いつか壊れてしまうという覚悟も身につきました。

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