Surfaceのリセットを失敗すると・・・
Surfaceの不調で設定→システム→リセットを選択して回復オプションの「このPCをリセット」でWindowsの再インストールを行うことがあります。
リセットが成功すればよいのですが、失敗することもあります。失敗するとSurfaceのWindowsが起動しなくなります。そうなると、Surfaceで「回復ドライブ」を作成することもできません。
不調のSurfaceだけでは、復旧ができないという事態となります。
起動しないSurfaceを復旧させるために必要なもの
必要なものは下記の2つです。
- ネットワークにつながった別のPC
- 16GB以上(32GB以上推奨)のUSBメモリ(FAT32でフォーマット済みのもの)
Surface用「回復ドライブ」作成までの手順
まず、別のPCにUSBメモリを挿入し、検索ボックスに「回復」と入力し「回復ドライブの作成」(または「回復ドライブ」)を選択し、指示に従い作成を進めます。
「システムファイルを回復ドライブにバックアップする」と表示されたら、必ずチェックボックスのチェックを外します(←ここがポイント1です)。※ここでチェックを入れてしまうと「別のPCの回復ドライブ」が出来上がり、Surfaceでは使えません)「次へ」で、保存先を「接続したUSBメモリ」を選択します。

「作成」をクリックすると回復ドライブの作成が開始されます。この回復ドライブにはシステムファイルは入っておらず、空の回復ドライブ(入れ物だけ)です。
次に、「Surface Recovery Image Download」https://support.microsoft.com/ja-jp/surface-recovery-image からSurfaceの「回復イメージ」をダウンロードします。
ダウンロードするためには、Microsoftアカウントへのサインイン(メールアドレス+パスワード)が求められます。ここで使用するMicrosoftアカウントは誰のアカウントでも大丈夫です。サインインすると、Surfaceの機種選択の画面が現れます。

ここで、「Product」と「シリアルナンバー」を入力します。「Product」はプルダウンメニューから「Surface Laptop Go」などの製品名を選択します。「シリアルナンバー」は製品を選択すると、Surfaceのどこにシリアルナンバーが記入されているか図で説明されますので、そこに書いてある番号を入力します。
「Surfaceの回復イメージをダウンロードします」の画面に移ったら「ダウンロードリンク」にある最も最近(新しい)のイメージの「↓画像をダウンロード」をクリックしてダウンロードを開始します。

Zipファイルがダウンロードされますので、ダウンロード完了したら展開してすべてのファイルをコピーして、USBメモリに貼り付けます。コピーの途中でファイルの置き換えを行うかどうかの表示が出たら必ず「コピー先のファイルを置き換える」を選択(←ここがポイント2です)します。
コピーが完了したら、別のPCからUSBメモリを抜きます。
SurfaceをUSBドライブから起動させるように設定する手順
音量上げるボタンを押しながら、電源ボタンを短く押すと「Surface UEFI」(英語の画面)が立ち上がります。
画面左側のメニューに「Boot configuration」がありますのでそれをクリックすると、「Configure boot device order」という画面で、このPCを何から起動させるのか、優先順位を設定することができます。
ここでは、USBメモリから起動させたいので「USB Strage」をドラッグして一番上に持っていきます。(「Windows Boot Manager」や「Internal Storage」、「PXE Network」は「USB Strage」より必ず下にしてください)
「回復ドライブ」を使用してSurfaceを立ち上げる手順
コンセントにつながり、電源がOFFの状態で、Surfaceに作成したUSBメモリ(USB回復ドライブ)を挿入します。
音量を下げるボタンを押したまま、電源ボタンを押して放します。Microsoft または Surface のロゴが表示されるのを確認したら、音量を下げるボタンを放します。
青い画面のメッセージが出たら「言語」(日本語)を選択し、次に「キーボードレイアウト」(Microsoft IME)を選択して、「トラブルシューティング」に進みます。
トラブルシューティングで「ドライブから回復する」を選択します。次の画面で「ドライブを完全にクリーンアップする」を選択(←ここがポイント3です)します。リセットで失敗しているのでこの選択になります。
次の「ドライブから回復する」画面で注意事項を確認し「回復」をクリックします。
処理が終われば、完了です。
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